歌詞を聴きいてしまう音楽に出会う時は、生活を営んでいる最中のことが多い。学生の頃から時々聞き流していた曲だったが、今日は耳を澄ましてしまった。そんなスガシカオのprogress。
私はもうしっかりアラサーおじさんなので、ある程度自分の人生がどうなるか想像がついてしまっていた。あとはどの方向に倒すだけかみたいな感覚に陥っているのが最近で、正直日常に飽きているような感覚にあった。大学院を含めるとフルリモートを主軸に活動をする生活を四年も経験しており、正直この辺も起因しているとは思う。だから現状脱却のために転職活動をしているような状況であり...という、まぁ、如何にもな大人になってしまった。とても真面目に生きてるんだな俺と最近はなんとなく気が滅入っていることが多い。それでも社会人やっていけてるかの不安は未だに拭えない。それなりな評価をもらっているっぽいが、自分にイマイチ手応えが無い。そこそこ仕事ができるようになったと思うようにしているが、やはり明日の飯の種の不安がないわけじゃなく、自分より優秀な人間ばかり目に入るし、自分より若く稼いでいる人はごまんといるわけで。
頭の湧いていた中学時代に仲の良かった友人が「俺将来めっっっっちゃくちゃバカかっこいい激渋なおっさんになるわ」とよく口にしていたんだけど、頭の湧いていた俺もいつかそうなりたいなとその当時思って以来、今日に至るまでバチクソかっこいい激渋おじさんへの憧れを忘れてはいない。だけど、そうなれる自信が今はさっぱりないというのが本音。
おじさん本当にやりたいことわかんなくなってしまったよ。今の俺を助けてくれ岳斗よ。今のお前は元気してろよ。
歌詞を紐解く
まぁ身の上話はこんなところで、歌詞を紐解く。
ずっと探していた理想の自分って
もうちょっとカッコよかったけれど
ぼくが歩いてきた日々と道のりを
ほんとは”ジブン”っていうらしい
サビの歌詞。なんだこの歌詞。俺みたいじゃん(キモい)。
そうなんだよな。カッコいい。というか、サラリーマンやってる人間は皆ぶっ刺さるんじゃないか?
君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐ...
あと一歩だけ前に進もう
あー。
そうなんだよ。俺もそうだけど、俺以外の人間も少なからず挫折や失敗してるんだよな。甘酸っぱい挫折ってフレーズが失敗ともいえない幼稚な判断や、くだらない意地を貼った瞬間とか色々思い出すからうわーってなる。うわー。
。。。
でもさ、わかってんだよね。前に進むしかないって。
「クズの俺が今から努力して間に合うか!?」
「間に合わなくてもやるしかないだろクズなんだから」
って。漫画のフレーズだけど、俺はこれに何度か救われている。
俺はクソムシですっていいながら泣きながら進めばなにかでてくるんじゃない?いい結果とも悪い結果ともわからないけど。なんなら何も出ないこともあるけど。だけどやるしかないんだよ。俺はやるよって。
大学院のときも結構追い込まれてたなぁと改めて振り返るとしみじみしてしまうな...。
必要なのは覚悟なんだよ。俺はやるという覚悟。
泣きながらまた進めばいいじゃない。俺はやるから。
俺はやるという覚悟を持っているから。
覚悟はいいか?俺はできてる。
ちなみにこの曲はkokuaというバンド名義の曲。なのでスガシカオが書いた曲として知られるのは時間がかかったらしい。kokuaというのは「協力・協調」という意味らしい。あー、いい曲だ。